OpenShot 4.0.1:Razorツールの改善、編集の高速化、Linux Snap対応
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OpenShot 4.0.1では、Razorツールが大幅に強化され、カラーとアニメーションの編集が高速化されました。また、ズームやスクロールを行ってもクリップの操作項目を手元に保てるタイムラインを導入しています。皆さまからのバグ報告にも対応し、クラッシュの修正、元に戻す機能とプロジェクト保存の強化、録画の信頼性向上を行いました。今回のアップデートには多くの改善が詰め込まれています。
OpenShot 4.0で導入されたカラー機能や録画機能を試している方には、次の編集をよりスムーズにする改善が数多くあります。また、Linuxユーザーの皆さまに初の公式Snapパッケージを提供します。OpenShotはWindows、macOS、Linux向けのオープンソース動画エディターです。
OpenShot 4.0.1の主な改善点
- Razorツールの更新:カット位置のフレームをプレビューし、タイムライン上の対象にスナップして、間隔を詰めながら不要な映像を削除できます。
- タイムラインとズームの改善:スクロール中もクリップ操作項目を表示し、ズーム範囲をより簡単に変更でき、より一貫したサムネイルを表示します。
- デスクトップ統合と翻訳:ファイルダイアログと外部エディターのワークフローを改善し、25言語のインターフェースとドキュメント翻訳を更新しました。
- キーフレームとカラー編集の高速化:カラー調整、ライブ変形、多数のキーフレームを含むプロジェクトでのズーム操作の応答性を向上しました。
- 安定性、元に戻す操作、保存の修正:編集履歴、プロジェクトアセット、クリップ更新、再生の信頼性を高めました。
- macOSの起動修正:Homebrewがインストールされていないシステムを含む、ほとんどのMacでOpenShotが正しく起動するようになりました。
- 録画と音声の修正:画面録画の音声同期、Linuxでのウェブカメラ検出、録画ファイルの処理を改善しました。
- Linux公式Snap対応:自動更新とデスクトップメニュー統合に対応したSnap Store経由でインストールできます。
Razorツール:フレームプレビュー、スナップ、リップルカット
良いカットは、たった1フレームで決まることがあります。更新されたRazorツールでは、確定する前にそのフレームを確認できます。再生を一時停止してクリップにカーソルを合わせると、ビデオプレビューにカーソル位置のソースフレームが表示されます。破線のガイド、タイムコード、操作ヒントによって、カット位置を確認できます。再生ヘッドはその場に留まり、上位トラックのクリップによってソースプレビューが隠れることもありません。
スナップを有効にすると、カットガイドをクリップの端、マーカー、再生ヘッド、キーフレームに合わせられます。プレビューとカットには同じ境界が使用されます。再生中にカーソルを合わせても再生は中断されず、クリップからカーソルを離すと再生ヘッド位置のプレビューに戻ります。
残す部分を選択
通常のクリックではクリップが分割され、両側が残ります。Shiftを押しながらクリックすると左側を残し、Ctrlを押しながらクリックすると右側を残します。クリックする前に、削除される部分が網掛けで示されます。
どちらの操作にも Alt を追加すると、隙間も閉じられます。これらのリップルカットでは、同じトラック上の後続のクリップとトランジションが左に移動し、他のトラックはそのまま残ります。既存の W と Q のショートカットも、Razor をポイントした位置で機能し、左側または右側を保持して隙間を閉じます。Razor は繰り返しカットする間もアクティブなままです。完了したら Esc を押してください。
タイムラインとズームの改善
長いクリップの細部までズームしても、コントロールが一緒に表示されるようになりました。クリップの先頭が画面外にスクロールしても、クリップのタイトル、エフェクトバッジ、メニューは表示されたままです。ショットの途中でエフェクトを調整したい場合も、先頭まで戻らず、その場で開けます。
ズームスライダーも刷新され、つかみやすく、より見やすいハンドルになりました。スナップを有効にすると、ハンドルを対応するクリップの端や再生ヘッドにスナップでき、編集したい範囲を設定しやすくなります。
ズームレベルが変わってもサムネイルの配置とタイミングがより一貫するようになり、スクロールやズームの後は表示領域内のサムネイルが優先されます。ロックされたトラックのメニューでは、利用できない編集操作も無効になります。
ファイルダイアログ、タイトル、デスクトップ統合
編集セッションでは、タイムライン以外の作業も頻繁に行います。映像素材を探したり、Inkscape でタイトルを調整したり、Blender でアニメーションをレンダリングしたりします。このリリースでは、ツール間を移動するこうした作業がいくつかスムーズになりました。ネイティブのファイルダイアログが復活し、Linux デスクトップポータルのサポートが改善されています。対応している場合は、指定した開始フォルダーも使用されます。
新しい設定により、未保存プロジェクトのアセットを保存する場所を選択できます。また、Linux のデフォルト設定が改善され、サンドボックス化された外部エディター(Snap としてインストールされた Inkscape や Blender など)からのアクセスが向上しました。アセットパスの修正により Inkscape と Blender のワークフローが改善され、キャンセルまたは終了したときに Blender のジョブもより確実に停止するようになりました。
新しいバナーシステムにより、編集を中断することなく、告知や更新通知をウィンドウ上部に表示できます。OpenShot の新しいバージョンが利用可能になると、更新バナーからダウンロードページに移動できます。一度閉じると、次のリリースまで表示されません。
キーフレームとカラー編集の高速化
暖色寄りのカラーグレーディングを試したり、アニメーションの動きを調整したり、ズームインしてタイミングを細かく調整したりできます。こうした小さな試行は、特にキーフレームが多いプロジェクトでは編集全体に積み重なります。OpenShot 4.0.1 では、これらの調整で繰り返し行われていた処理を削減し、カラーホイールの編集、キーフレームパネルを開いた状態でのズーム、再生中の変形変更への反応が向上しました。
性能測定に使用したあるプロジェクトでは、カラーホイール編集の中央値が約 65 ミリ秒から 30 ミリ秒 に短縮されました。キーフレームパネルを展開した状態でのズームは、約 120 ミリ秒から 28 ミリ秒 に短縮されました。これらの測定値はテストシステム上での特定の編集操作を対象としたもので、結果はハードウェアとプロジェクトによって異なります。
トリミングでは、より応答性の高いプレビューシークも利用できます。キーフレームを狙いやすくなり、ドラッグしても再生ヘッドの位置がより適切に維持されます。これらの変更により、タイミング、アニメーション、色を調整する際の中断が減少します。
安定性、元に戻す操作、プロジェクトの保存
別のカットや色調整を試すことは編集の一部であり、元に戻す操作もその試行錯誤に対応する必要があります。編集履歴とプロジェクト保存に関する複数の問題を修正し、クリップの削除、プレビューの更新、シーク、メディアの開閉中に報告されていたクラッシュにも対処しました。
Mac版がHomebrewなしで起動
OpenShotを起動できなかったMacユーザーは、4.0.1をお試しください。HomebrewがインストールされていないMacで起動時にクラッシュする原因となっていたライブラリ依存関係の問題を修正しました。OpenCVとFFmpegを通じてリンクされたTesseractライブラリがアプリ外から検索されており、それらのシステムでは利用できませんでした。修正されたMac版ではこの依存関係の問題が解消され、HomebrewなしでもほとんどのMacでOpenShotを正しく起動できるようになりました。
元に戻す操作とプロジェクトの互換性
元に戻す履歴では、編集内容の独立したスナップショットが保持されるようになりました。そのため、後から行ったトリミングやエフェクトの変更によって、以前の履歴項目が変更されることはありません。保存と名前を付けて保存では、元に戻す・やり直す履歴内のアセットパスも保持されます。これには、元に戻した操作からのみ参照されるタイトルや録画も含まれます。
選択項目を切り替えたりエディターを閉じたりした際、カラーホイールとカーブの編集で、より一貫した元に戻す動作が行われるようになりました。選択したカラーグレーディングのキーフレームを削除すると、エフェクトを誤って削除せず、それらのポイントだけが対象になります。
互換性に関する修正により、アップグレード時に古いプロジェクトやインポートしたクリップの位置とアニメーションが保持されます。その他の修正では、クリップの開始時刻が同じ場合のトランジション順序、拡大表示時のプレビューサイズ、書き出し時の音声タイムスタンプと画像処理を改善しました。
録画と音声に関する修正
チュートリアル、操作手順、プレゼンテーションでは、音声が動作に追従する必要があります。画面録画では、音声と映像の同期を保つため、キャプチャのタイムスタンプをより慎重に使用するようになりました。今回の修正では、遅延した音声や無音部分を処理する際に後続の音声をずらさず、録音音声にノイズが発生する原因にも対処しています。
Linuxでのウェブカメラ検出では、カメラが対応するモードを直接問い合わせるようになりました。その他の修正では、カメラの起動とクリーンアップ、Windowsの音声録音バックエンドの選択、録画ファイルが使用中の場合の録画移動に対処しています。Linuxパッケージには、Waylandでの画面録画に必要なオプションのキャプチャコンポーネントも含まれています。
Linux向け公式Snapサポート
Linuxユーザーに新しいインストール方法が加わりました。OpenShotが公式にSnapとして利用できるようになりました。公式OpenShotチームが保守するこのパッケージは、エディターをデスクトップメニューに追加し、自動更新を受け取ります。Snap Storeから入手するか、Snapサポートを有効にしたシステムで次の1つのコマンドを実行してインストールできます。
sudo snap install openshot-qtお使いのディストリビューションにSnapサポートが含まれていない場合は、まずsnapdのセットアップ手順に従ってください。
マイクとウェブカメラへのアクセス
Snapの自動接続が正式に承認されるまでは、これらの権限を手動で有効にする必要があります。マイクまたはウェブカメラで録画するには、ソフトウェアマネージャーでaudio-recordとcameraを有効にするか、次のコマンドを実行してください。
sudo snap connect openshot-qt:audio-record
sudo snap connect openshot-qt:camera
AppImageは、ポータブルなダウンロードを好むユーザー、複数のバージョンを保持したいユーザー、更新のタイミングを自分で選びたいユーザー向けに引き続き利用できます。公式PPAへのリンクもダウンロードページにあります。
翻訳とドキュメント
25言語のインターフェースとドキュメントの翻訳を更新し、ツールチップを短くしました。また、複数の言語で主要なインターフェースラベルの翻訳を見直し、動画編集用語をより適切に反映するよう改善しました。ユーザーガイドでは更新されたRazorツールについても説明しているため、新しいカットオプションを活用できます。
リリースノートとソースコード
OpenShot 4.0.1 は libopenshot 1.0.1 と libopenshot-audio 1.0.1 を使用します。編集に関する修正に加え、これらのリリースでは診断ログを簡素化し、macOS のオーディオライブラリのリンクを含むビルド互換性を向上させています。
詳細なリリースノートとソースコードの履歴は、次の3つのプロジェクトリポジトリで確認できます。
ありがとうございます
問題の特定や今回の修正のテストに協力してくださった貢献者、翻訳者、テスター、ユーザーの皆さまに感謝します。皆さまからの報告とテストは、さまざまなプロジェクト、コンピューター、オペレーティングシステムで OpenShot を改善する助けとなります。
スクリーンショットには、Blender Studio の Spring と Charge が使用されています。これらの作品をクリエイティブコミュニティと共有してくださった Blender と Open Movie のアーティストの皆さまに感謝します。
映像素材: Spring と Charge。© Blender Foundation。Creative Commons Attribution 4.0 の下で共有されています。studio.blender.org。映像は編集された OpenShot のデモンストレーション内で使用されています。
次のカットの制作にご協力ください
OpenShot が役立っている場合は、プロジェクトへの支援をご検討ください。寄付は、開発、テスト、ドキュメント作成、そして各リリースを支えるインフラの資金に役立てられます。
公開レビューを投稿することも、OpenShot を支援する素晴らしい方法です。体験を共有することで、より多くの人にこのエディターを知ってもらい、オープンソースコミュニティの成長にもつながります。
OpenShot 4.0.1 をダウンロード
クリップを選び、新しいレイザープレビューを試して、更新されたタイムラインが次のプロジェクトにどのように適合するか確認してみてください。OpenShot 4.0.1 は、Windows、macOS、Linux で利用でき、新しい公式 Snap パッケージにも対応しています。皆さまがどのような作品を作るのか楽しみにしています。